確認(コンファーメーション):信仰への成熟とコミットメント
キリスト教、特にカトリック教会では、バプテスマ(洗礼)と聖体の秘跡(聖餐式)に次いで「確認」(コンファーメーション)が行われます。これは信者が自らの意志で信仰を確認し、キリスト教会の一員としての責任を全うするための重要な儀式です。本記事では、この儀式の意義と進行について詳しく解説します。
確認の意義
確認は信者が成長し、自らの意志でキリスト教への信仰と教会へのコミットメントを再確認する秘跡です。これは初めての洗礼(バプテスマ)が通常は幼児期に行われるため、信者が自分の意志で信仰を選択し、教会の教えを自ら受け入れ、その信仰生活に対する自己の責任を認識する機会となります。
確認はまた、信者が神の恵みをさらに受け取り、聖霊を通じてさらなる力とガイダンスを求める時でもあります。これにより、信者は自分の信仰を深化させ、教会コミュニティの一員としての役割を果たす力を得ます。
儀式の流れ
確認の儀式は一般に次のような手順で行われます。
罪の告白と神の赦し: 儀式は信者が罪を告白し、神の赦しを受けることで始まります。
司祭による質問と信者の回答: 続いて、司祭が信者に信仰についての質問を行い、信者がこれに答えます。これは信者が自分の信仰を公に表明するとともに、教会の教えを受け入れ、キリスト教徒としての義務と責任を全うすることを再確認するためです。
キリストの印の付与: 司祭は信者の額に聖なる油(聖クリスマ)を塗り、十字架の印をつけます。これは信者がキリストの御名により保護され、聖霊に導かれることを象徴します。
賛美と祈り: 最後に、全体の信者が賛美歌を歌い、祈りを捧げます。
まとめ
確認(コンファーメーション)は信者が自らの信仰を確認し、教会へのコミットメントを表明する重要な儀式です。これは信者が自己の信仰を深化させ、教会コミュニティの一員として自己の役割を果たすための一歩となります。神の恵みと聖霊の導きを通じて、信者は自身の信仰生活を強化し、教会の一員としての責任と誓約を新たにする機会を得ます。